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AED購入するには?導入後の対応・補助金や価格の相場に関して徹底解説

AEDのイメージ画像
  • AEDを購入したいがどうすればいいか分からない?
  • AED購入した後にどのような対応が必要なの?
  • 補助金ってあるの?
  • AEDの更新なので別の製品を検討したい。

導入をしようと考えた時の疑問や不安な事、導入のメリットなどをご紹介いたします。
皆様の状況に合わせて最適な導入の検討材料にしていただければと思います。

AEDとは?

AED(自動体外式除細動器)とは、簡単に言うと、「電気ショックができる機器」です。
機能を失った状態になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
AEDのAはAutomated(自動化)、EはExternal(体外式)、DはDefibrillator(除細動器)の略称です。
これからの頭文字をとってAEDと言われています。
医療従事者でなくても一般の方が使用できるように改良された医療機器です。
日本では2004年から使うことができるようになり、公共機関を中心に様々な場所に設置されるようなりました。

AED導入のメリット

AEDがもっと普及すれば、多くの命が助かります。
まずは現状から説明して参ります。

心停止時の事例は年間8万件

心停止の事例は年間約8万件にのぼり、そのうち死亡率は87%にものぼります。
心停止は、誰にでも起こる、病気にかかったことのない健常者が約40%も占めております。

総務省消防庁統計資料(R3年より)引用 / 警察庁交通事故の発生状況(R3年)より引用

早期AED使用の重要性

心肺蘇生が1分遅れると救命率が7%~10%減少します。
できるだけ早く心肺蘇生とAEDを使用することが重要です。

総務省消防庁平成30年消防白書より引用

AEDの使用率・AED使用時の救命率

AEDと胸骨圧迫を一緒に救命措置することで助かる確率が約6倍に。
1分1秒を争う事態のため、近くにAEDを設置することで、救える命があります。

AED普及・啓発活動が多くの命を救うことにつながる

目撃された心臓が原因の心停止と生存率のグラフ

AEDを所有するための条件

  1. 医師、歯科医師、薬剤師の資格を所有
  2. 第一種・第二種医療機器製造販売業の総括製造販売責任者、医療機器製造業または、修理業の責任技術者
  3. 販売業に関する従事経験と基礎講習を受講した者

AEDは「高度管理医療機器」という、使用の際に副作用または機能障害などに問題が生じる場合、生命及び健康に重大な影響を与える可能性があるため、適切に管理を行う必要がある医療機器です。
また「特定保守管理医療機器」という、保守点検、修理の管理に専門的な知識や技能を持った管理者が必要で下記条件のいずれかを満たす必要があります。

定期的な点検が必要な医療機器

販売会社が定めた耐用期間に従って、定期的な保守点検・管理をしなければならないと定められています。そのため耐用期間を過ぎたAEDは、速やかに更新をしなければいけません。

AEDの耐用年数と法定耐用年数を確認

AED本体の耐用年数は6~8年です。対応年数を過ぎた場合は必ず更新が必要になります。
各メーカーで期間は違いますので必ず確認をしましょう。各メーカーのホームページで確認ができます。

法定耐用年数とは

AEDの法定耐用年数は4年です。法定耐用年数とは税法で規定される耐用年数、減価償却の期間です。そのため実際のAEDの使用期間とは関係ありません。
耐用年数とは違い更新時期と勘違いをしないように気を付けましょう。経理関係の方が把握しておけば大丈夫です。

AEDの導入方法

AEDは取扱業者やオンラインショップで購入やレンタルやリースで導入することができます。

購入の場合

購入の価格の相場

AEDを購入する場合の価格は15万円〜30万円です。購入方法は取扱業者やオンラインサイトで購入ができます。
取扱業者で購入した場合は相談や質問ができ、価格交渉も可能です。オンラインサイトで購入の場合は納期が早く、オンラインサイト上のポイントの使用や貯める事もできます。
安い商品は使用の際に必要な内容物が入っており、高価な商品では成人→小児モードの切替や遠隔モニタリングやデータ共有ができる物もあります。

ご購入のメリット

  1. 価格が安いため、長期的な利用者向けです。
  2. 一般的にレンタルなどの期間は5年が多いため、さらに使用する予定がある場合は購入を検討された方がいいと思います。どのようにご利用していくかお客様に合ったプランがおすすめです。
  3. 保険加入が自由です。動産保険という紛失時に免責が出る保険にレンタルの場合はセットとして組み込まれていますが、そちらの保険加入は自由で、コスト重視の場合は、加入をしないという選択もできます。
  4. 税金部分が減価償却に当てられるため、法人税の節税、損益の把握が可能になります。

ご購入のデメリット

  1. 有効期限が切れないように定期的に交換メンテナンスについては、全てを購入者が管理する必要があります。

レンタル/リースの場合

AEDのレンタル/リースの価格相場

AEDをリース/レンタルする場合の相場は3,480円~6,000円です。

レンタルのメリット

  1. 付属品の交換が必要2~3年に1回ですが、そちらは料金に含まれているので、契約者の注文忘れが起きません。
  2. 音楽やスポーツのイベントの際に1週間や1か月の短い期間でも利用可能です。
  3. 産廃コストがかかりません。
  4. 基本的に故障の際はレンタル業者が保守を行います。

レンタルのデメリット

  1. 長期間利用の場合はコストがかかります。

リースとは?

リースとは下記の図の通り、借りたいAEDをリース会社が販売店から購入して貸し出す仕組みです。

リースのメリット

  1. リース会社が支払うため固定資産税が不要になります。
    初期費用が少額で抑えることができます。
  2. 購入の場合は商品代金を一括で支払う必要がありますが、リースの場合は契約年数や金額によりますが、数千円で初回導入ができます。

リースのデメリット

  1. 導入まで約2~3週間ほどかかります。
  2. 購入の場合は早い会社の場合、2~3営業日で商品が届けらます。
  3. 購入と比較するとコストがかかります。
  4. コストが購入と比較すると高いです。
  5. 原則として途中解約はできません。
  6. リースの場合は原則として販売業者からリース会社が購入して貸し出しをユーザーにしているため基本的に途中解約をした場合は、リース会社が大きく損害を受けてしまうので、中途解約が禁止されています。
  7. 基本的に故障の際は契約者が修理費などを負担する必要があります。
購入レンタルリース
価格相場15万円~30万円27万円~36万円27万円~36万円

コストを抑えることが最優先の場合は購入がおすすめです。購入の場合は定期的な点検や交換品の購入などが必要になり、特に楽天やAmazonなどでもし購入した場合は販売業者に相談などができないこともあります。レンタルの場合だと、販売業者によりますが、メンテナンスなどのコストもレンタル費用に掛かっているため、余計な手間などを省くことができます。

購入するお客様に合った導入の参考になればと思います。

補助金・助成金に関して

コストの問題でまだ導入できていない施設などでは各自治体にもよりますが、補助金や助成金の支給があります。中には、上限が35万円で費用の2分の1の補助金が出る事例もあります。

補助金・助成金の対象

  • 自治会
  • 自主防災組織
  • 商店街
  • 保育園・幼稚園
  • スポーツ団体
  • 老人クラブ

補助金・助成金を受ける対象条件

  • AEDをリースではなく、購入の場合
  • AEDが正常に動作しているのか毎日点検を行う
  • AEDの使用方法などの講習会に積極的に参加をしている
  • AEDの使用方法や救命方法を講習を受けた者がいる
  • 設置されている場所の人だけに限らず、その場で必要な人にAEDを利用する
  • 建物の管理者もしくは所有者にAED設置許可を取っている
  • 自治体のホームページなどにAEDの場所を公表すること
  • 24時間営業は屋内に設置可能だが、それ以外は屋外に設置
  • 設置施設の関係者全員にAEDの設置場所を知っている状態かつ、設置されていることが分かる表示を行う

自治体などによりますが、補助金・助成金の対象は下記内容が含まれることが一般的です。設置場所での対象の自治体に確認することが可能です。

自治体以外でのAED補助金

対象の自治体以外でも補助金が対象の場合もあります。『あんしん財団』 『独立行政法人日本スポーツ振興センター』『財団法人自治総合センター』『北海道コンピュータ関連産業健康保険組合』といった企業団体などがAEDの購入に対する助成事業を行っている事例もあります。
対象の組合のホームページにて申請が可能です。対象条件を満たした状態で申請書のダウンロードが可能なためそちらに内容を記載の上、補助金の申請が可能です。

オムロンのAEDは初心者の方へおすすめ

AEDを導入にあたり、おすすめの商品とその特長、安心のサービスをご紹介いたします。

オムロンのAEDの特長

キャリングケースを開けずに使えるため、救命の現場では数秒の時間が非常に大事なため、すぐに使用できるというメリットがあります。

消耗品の管理の手間がかからず担当者も安心

オムロンのAEDは、バッテリーとパッドが一体型のため消耗品の交換は一緒なので管理がしやすいのが特長です。
一般的なAEDのバッテリーの交換期間は3年~4年、パッドは2~2.5年で交換期間が別日になります。消耗品の期限が別日になると管理が煩雑になり、いざという時にAEDのバッテリー切れを起こし、作動せずに使えないとういう事態も起こりかねません。

オムロン「AED安心パック」5年サービス付きがおすすめ

「AED安心パック」(消耗品お届けサービス)の概要

消耗品の使用期限をオムロンで管理して使用期限到達前にお届けするサービスです。
救命使用時に専用連絡書の連絡で無償にてお届けします。

消耗品除細動パッドパックの定期消耗品発送の流れのイラスト

※除細動パッドパックの交換作業および交換済みの除細動パッドパックの廃棄は、お客様にて実施していただきます。
※救命活動以外で使用された場合には補助交換ができません。
※AED安心パックは病院および消防機関には販売ができません。

オムロンAED安心パックのセット内容のイメージ
  1. レンタル/リースのため初期導入コストを抑えることが可能です。
  2. 追加コストは不要です。
  3. 設置時除細動パッドパックの注文忘れがありません。
  4. パッド補償、メーカー保証、動産保険付与
  5. 産廃コスト不要(レンタル/リース会社へ返却)

更新時での最新型の製品を選択可能です。またAEDの設置時講習を再度受講も可能です。