現代では、さまざまな原因があり大気中の酸素が人にとって適切な濃度を下回っているといわれています。血中の酸素が不足すると、頭痛や体力低下、倦怠感など体のコンディションに影響を与えます。
酸素ルームや酸素カプセルは高気圧環境を作り、体の隅々にまで酸素を届ける健康器具です。実際に、整体院やスポーツ施設などで導入されている事例もあります。この記事では、酸素ルームの効果や利用する際の注意点について詳しく解説します。酸素ルームの効果について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
酸素ルームとは
酸素ルームとは、気圧をコントロールして血液中の酸素濃度を高め、体の隅々にまで血液を行き渡らせる健康器具です。人間の酸素濃度の適量は30%とされているものの、さまざまな影響により、現在は約21%にまで減少しているといわれています。酸素ルームに30〜60分ほど入ることで、不足した酸素を補うことが可能です。酸素カプセルの場合、1人分のスペースしかありませんが、酸素ルームは目的に合わせて大きさをカスタマイズできます。
また、酸素ルームには、高気圧酸素ルーム・低気圧酸素ルームの2種類があります。それぞれの酸素ルームの特徴を詳しく解説します。
高気圧酸素ルーム
高気圧酸素ルームは高気圧環境のため、多くの酸素を体内に取り入れることが可能です。部屋の圧力を調整することで、取り入れられる酸素の量が変化します。高気圧酸素ルームを利用することで、美容や健康のサポートが期待できるでしょう。
低気圧酸素ルーム
低気圧酸素ルームは、通常の大気圧よりも低い圧力になっており、酸素濃度も通常よりも低く設定されています。また、高地トレーニングができるため、低気圧酸素ルームはアスリートの方におすすめです。
酸素ルームで取り入れられる酸素
私たちが呼吸によって取り込む酸素は、結合型酸素と呼ばれるものです。結合型酸素は、体内の赤血球の数に依存するため、取り込める酸素量には限りがあります。一方で、酸素ルームを利用すると、溶解型酸素と呼ばれる酸素を取り込むことが可能です。溶解型酸素は、血液や体液に直接溶け込むため、体内の隅々にまで酸素を取り入れられる点が特徴です。
酸素ルームのメリット
酸素ルーム内は静かで落ち着いた雰囲気のため、リラックスして過ごせる点がメリットです。高気圧の環境内にいると、体に圧力がかかり血流が促進されます。また、気圧が高いと血液に酸素を取り入れやすくなるといわれています。体内に不足した酸素を取り入れることで、体のコンディションを整えられるでしょう。
酸素ルームは、健やかな毎日を過ごすためのサポートができます。仕事終わりに体をケアしたい方や、体の不調を感じている方におすすめです。実際に、酸素ルームは接骨院で導入されています。整骨院では、体の悩みを抱えている方の健康をサポートしたり、アスリートの方の体のコンディショニングをサポートするために役立っています。
酸素ルームを利用する際の注意点
酸素ルームを利用する際には気をつけるべき点がいくつかあります。ここでは、酸素ルームを利用する前に知っておきたい注意点について、以下の3つのポイントを解説します。
- 利用できない方がいる
- 耳抜きをする必要がある
- 利用直前の過度な飲食は控える
利用できない方がいる
以下に当てはまる方は、酸素ルームは利用できません。
- 妊娠中の方
- ペースメーカーを挿入している方
- 糖尿病の治療中の方
- 耳抜きができない方
- 中耳炎の方
気になる症状がある方は、担当の医師に確認をした上で判断してください。
耳抜きをする必要がある
酸素ルームでは多くの酸素を体内に取り込むために、室内の気圧を加圧します。飛行機の搭乗中や潜水中などと似たような状況となるため、耳抜きを自分で行うことが必要です。
耳抜きが適切にできない場合、耳の痛みや聞こえにくさ、耳鳴りなどの症状を引き起こします。特に、鼻炎や風邪を引いている際は、耳抜きが上手くできないことがあるため、利用を控えることが望ましいでしょう。
利用直前の過度な飲食は控える
酸素ルームを利用すると、老廃物の排出が促進されます。利用前に大量に水分を摂取すると、尿意をもよおす可能性が高まるでしょう。酸素ルーム内の気圧を元に戻すまでには、時間がかかるため、過度な水分補給は控えることが望ましいでしょう。
また、食後は胃に血流が集中します。酸素ルームを利用することで胃や腸に負担がかかる可能性もあるため、利用の直前の食事は避けましょう。
酸素ルームに関するよくある質問
最後に、酸素ルームに関するよくある質問に回答します。酸素ルームの導入を検討している方は、ぜひお読みください。
酸素ルームの利用後の過ごし方は?
酸素ルームの利用後は全身の血流が促進されているため、水分補給をしっかり行いましょう。水分補給は、水やノンカフェインのお茶などがおすすめです。カフェインを含むお茶やコーヒーは、覚醒作用が高まる可能性があるため控えることが望ましいでしょう。
酸素ルームを利用する頻度はどのくらい?
酸素ルームで取り込んだ酸素は、一般的には約72時間充満しているといわれています。そのため、週2回ほど利用することが望ましいでしょう。
酸素ルームと酸素カプセルの違いは?
酸素ルームと酸素カプセルは、どちらも室内の気圧をコントロールして、血液中の酸素濃度を高めるための健康器具ですが、違いは室内の広さです。酸素カプセルは1人分のスペースのため、閉所恐怖症の方は苦痛を感じる可能性があります。一方で、酸素ルームは酸素カプセルよりも広く、室内でリラックスして過ごせるでしょう。
まとめ
この記事では、酸素ルームの効果や利用する際の注意点について説明しました。酸素ルームでは溶解型酸素を取り入れることが可能で、体の隅々にまで酸素を届けられます。
整骨院やスポーツ施設などに酸素ルームを導入することで、体のコンディションを整えるサポートができるでしょう。酸素ルームは部屋の大きさにあわせてカスタマイズすることが可能です。また、外装デザインや内装のカラーバリエーションも豊富なため、施設の雰囲気に合った酸素ルームを導入できます。酸素ルームの導入を検討している方は、まずはお問い合わせください。