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手だけではかれる体組成計。タニタが新たなコンセプトを打ち出した”きっかけ”とは

2019/2/4


今回は2018年8月に、株式会社タニタより発売された業務用の両手間計測体組成計『DC-13C』の、商品企画・開発に携わった久米川様、営業部の松村様にお話を伺いました。

写真左:久米川様 写真左:営業部松村様

『DC-13C』の特徴と、開発経緯を教えてください。

“足ではかる”ことが当たり前になっていた体組成を、手だけではかれるようにしたものです。 一般的な体組成計は、足から微弱な電流を流して、脂肪や筋肉など、からだの組成分を計測します。これまで店舗で体組成の計測をすすめる際に、裸足にならないと計測できないことがネックとなり、はかってもらえないケースがありました。はかろうとしても靴の脱ぎ履きに時間がかかり手間になる、寒いので脱ぎたくない、知らない人が素足で乗ったものに乗ることへ抵抗があるなどのご意見をいただくことが度々ありました。このようなこともあり、足からではなく、手から電流を流して計測する方式を当社として初めて採用することにしました。

健康意識を高めてもらうには、まずは今の自分のからだの状態を知り、現状を把握してもらわなければなりません。「多くの方にはかる機会を提供する」を第一のコンセプトとする機器も必要になると感じたことから、開発に踏み切りました。

今までにない体組成計ですが、 企画当初の周囲の反応はどうでしたか?

企画当初は“どうだろう“という意見もありましたが、タニタは『チャレンジ』をとても推奨している会社です。やらないで終わるよりもまずはやってみて次につなげようよという社風もあり、皆に賛同してもらえました。

タニタとしては新しいコンセプトの製品ですが、 開発の進捗はいかがでしたか?

これまでの開発データから、安定して計測するためには、測定時の姿勢が大事だということが設計時点からわかっていました。どの位置にグリップを設置し、“どうやって持ちやすくするか”というところに苦戦しました。開発の過程では、身長や腕の長さなど、様々な体格の方に試していただいたのですが、持ちやすいけどはかりづらい、はかりやすいけれど持ちづらいなど、バランスを取るのが非常に難しかったです。

試作品制作用に導入している3Dプリンターのおかげで、短期間で複数回の効果検証ができ、結果的に理想の“計測しやすく”“持ちやすい”カタチにすることができました。 『DC-13C』の試作機は、タニタがプロデュースするフィットネススタジオ『FITS ME(フィッツミー)』の社員にも試してもらい、どの形状が一番良いのか検証しました。

企画段階からコンセプトがはっきりしていたということ、試作機の効果検証を素早く行えたこと、そして、今までにない物を「早く世に出して世の中の反応を見たい」という思いが開発のスピードを加速させました。

他に『DC-13C』のポイントはございますか?

本体についている靴で乗るマットの部分です。数種類の生地や素材を試しましたが、濡れた靴で利用しても滑りづらい、汚れが目立たないなどいろいろ吟味して選びました。最終的に、滑りづらい絨毯のような素材を採用し、汚れてもはがして交換できるようにしているところが特徴です。靴のまま機器に乗ることに抵抗がある方もいるため、絨毯のような素材にすることでその抵抗感も減らせるように工夫しました。

靴と言ってもたくさんの種類があるので、例えば重みのある安全靴やブーツなどを履いたまま計測しても、体重や体脂肪率の計測精度にできるだけ影響しないよう、社員の家にある靴の重さをありったけはかってきてもらい、そのデータをもとに靴の重さも目安で除けるような測定の手引きを用意しました。

『DC-13C』の導入を検討されている企業様へ、 どのようにPRしていきたいですか

『DC-13C』は、これまでの体組成計と比較して、計測する際の手間や時間を大幅に減らし、はかることへの心理的ハードルを少なくしました。また、足からではなく手から電流を流すことにより、足の不自由な方など、これまでの体組成計では計測することが難しかった方にもはかってもらえるようにできたと思います。

例えば足ではかる体組成計を薬局に置いていても、わざわざ靴を脱いではかるのは敷居が高かったと思いますが、靴を脱ぐ手間が省けるだけで、お薬を待つあいだに手軽に体組成をはかる、血圧計をはかる…という、お客様の“循環”ができたらすごく素敵だと思いますし、是非アピールしていきたいです。

また、『DC-13C』の開発中に知ったのですが、障がい者スポーツの分野においても、従来の体組成計は足で乗らないと計測ができないこともあり、定期的に体組成をはかることが難しいことを知りました。また、健康管理が重要になる高齢者施設からもお引き合い頂いているのですが、体組成計の上で何十秒も直立していることが難しいという方もいらっしゃいました。

この『DC-13C』であれば、体組成を座ってはかることもできますし、靴の着脱など計測前後の準備を含むトータル計測時間が約40秒なので測定される側への負担も少なくなります。これまで身体上の理由から、体組成をはかることが難しかった方にも、体組成をはかる機会を提供していけたらと考えています。

『DC-13C』を世に送り出せた今、お客様からの反響や社内の反応はいかがですか?

発売後は企業、薬局、イベントなどで多数の方が集まるところからお問い合わせをいただいています。靴を脱ぐとなると、場所もそれなりに必要になりますが、「今まで使えなかったスペースで使ってみたい」などのお問い合わせも多いです。 靴の脱ぎ履きにかかる時間を考慮しなくてよいため、大人数の計測時に大きな効果が出せると実感しています。 タニタはメーカーとして精度を追求し、 “正しくはかる”ことが大前提ですが、一方で“まずははかってみる”という流れを作り出すことも重要だと思っています。

精度を求めて研究やクリニックの先生方に自社の体組成計を使ってもらいたいという思いもありますし、家庭用の商品も提供している総合健康企業なのでどうやったら簡単に使えるか、体組成をはかろうと思ってもらえるか、色々な方向からアプローチしなければいけないと考えています。

『DC-13C』は、手ではかるという新しいコンセプトにより、開発に苦戦した部分もありますが、今では、社内でも手ではかるということへの抵抗感もなくなり、次なる企画のきっかけにもつながりそうです。今回のように新しいコンセプトの商品づくりに挑戦できる社風なので、これからも“はかる”ことを生活の一部にして、健康づくりにつなげられるような商品づくりをしていきたいと思います。

最後に導入される方々や使われる方々にメッセージをお願いします。

株式会社タニタ 久米川様

健康は失わないと気づかないことも少なくありません。 “はかる”ことで今の自分の状態を知り、自分のからだをチェックする機会も増え、健康でよりよい生活に少しでも貢献できればと考えています。

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